黒くて憎いあいつのお話なので
苦手な人は回れ右〜!
あ・・・ありのままに起こったことを話すぜ!
『あいつは、彼の右腕にいた』
な・・・何を言っているのかわからねーと思うが
わたしも何が起きたのかわからなかった・・・
頭がどうにかなりそうだった・・・
夏場のキッチンだとか、汚い部屋の中だったとか
そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ・・・!
あれは10月に入り、涼しさが少し深みを見せ始めた頃でした
あの日の夜、私はちょっとお手洗いへ…とドアを開けましたら
お隣さんとばったり
どうやら、ちょうど帰宅の様子
ドアノブに手を伸ばしてるところでした。
挨拶代わりにちょっこ会釈するも
なにやら様子がおかしい…
というか、固まっている。
はて?どうしたのかしら?と
お隣さんの視線を追うと…そこには…
ぎょぁぁぁぁぁっぁぁぁっぁぁぁぁぁぁ!!!!!
もう季節外れなのにアイツがへばりついている!!!
ドアを開ける事も出来ず
そして敵の動きを見逃す事も出来ず
だた動けぬ隣人
パニクるわたし
「ちょっ!ちょっとまって!!」
急いで部屋に引き返し殺虫剤を手渡す
殺らねば…!殺られるっ!
我が家のドアは数ミリの隙間があるのです!!!!!
ビバGジェット!慌てつつも我々はなんとか
部屋への侵入を阻止する事ができたのです。
この危機を乗り越え、ほっとしていると
まだ、なにやら腑に落ちない顔つきの隣人さん
不思議そうに自分の右腕をみているではないか
「どうした??」
「腕に…居たんです。」
「どこ歩いて来たんだよっ!!」
あまり話した事のない方なんですが
おもわず叫んだ。
あまりに想定外な出来事に
ちょっとおもしろくなったりもしました。
いやぁ私はほんとうにアイツが苦手なので
正気を失い失礼な態度や
言葉遣いだったとおもう
この場を借りて謝ります。
ごめんなさい。
あぁアイツの居ない冬はいい。
だが寒いのは嫌いだ。
やれやれだぜ。